低炭水化物ダイエットでは、先ずは「誘導ダイエット(誘導段階)」という段階から始めます。この誘導ダイエットは、別名「ケトン体ダイエット」とも呼ばれます。誘導ダイエットを行うことによって、脂肪が分解され、ケトーシスが起こり、体内に於いて「ケトン体」が大量に産出されます。低炭水化物ダイエットでは、この状態を「脂肪分解/ケトーシス」と呼びます。
誘導ダイエットがうまくいっているか確かめるには、ケトン体が産出されているかどうか調べることも一つの方法です。大量のケトン体は尿に混じって体外に排出されるので、尿にケトン体が含まれているかどうか調べれば「誘導ダイエット」がうまくいっているかどうかを知ることができます。
尿にケトン体が含まれているかどうかを調べるには、「ケトン体試験紙(ケトスティックス)」と呼ばれるものを使用します。
私は、誘導段階においては体重が順調に減少していたのでケトン体の産生をチェックすることはしませんでしたが、どうも上手く痩せられないという場合は、ケトン体試験紙を用いてケトン体ができているかどうかを確かめることも必要かも知れません。ケトン体ができている場合は、このダイエット特有の「ダイエット臭」(ケトン臭)がします。脂肪が分解されている(脂肪分解/ケトーシスが起きている)かどうか不安な方は、ケトン体試験紙(ケトスティックス)を使用する必要があるかも知れません。
ケトン体試験紙(ケトスティックス)は「医薬品」です。私が試験的に購入したケトン体試験紙のパッケージには、「体外診断用医薬品」と記載されています。本来は、ケトン体試験紙は、糖尿病が重症化したときの「糖尿病性ケトアシドーシス」を調べるためのものです。入手には処方箋は必要ありませんが、医師や薬剤師の指導の下で使用するべきものとされているようです。ですが、服用したりするものではありませんので、取扱いを間違えても、人体に影響はないでしょう。勿論、食べたりしてはいけませんが…